イージー・リスニング
(いちばん下が最新記事です)


FRANK MILLS /The Poet And I <フランク・ミルズ/詩人と私~愛のオルゴール>(1979)

僕の場合、聴くだけで気分よくなる曲というのがいくつかあって、そのうち最強ともいえるものがフランク・ミルズの「街角のカフェ (From A Sidewalk)」。これほどまでにほのぼのとした気分を味わえるものはありません。決してオシャレなわけではなく、むしろテレビ東京の「レディスフォー」なんかが始まりそうなくらいにベタベタな曲ですが、やっぱりこれは僕の中で「よき時代」を象徴する一曲なわけです。イージー・リスニングとしても比較的有名な方なので、どこかの商店街を歩いていてBGMなんかで流れてくることもたまにありますが、そんなときには本当にうれしくなってしまいます。どんなに不機嫌でもニッコリとしてしまいます。僕の他にこの曲に対して特別な思いを抱く人が居るのかどうか微妙なところ(笑)ですが、ひょっとして小学校時代からずっとラジオが好きだったということも関係してくるのかもしれません。この曲、いかにも70年代後半~80年代初頭のラジオのテーマ曲として使われそうです(実際使われていたようですが)。僕のアール・クルー狂いもそんな所から来るものなんですが、やはり、かつてのラジオの雰囲気をそのまま伝えてくれる曲だから僕が異常反応するのでしょう。布団の中にもぐってトランジスタラジオで、あるいは勉強しながら、あるいはステレオ・コンボで、あるいは中学の授業で作ったラジオで、パイオニアのラジカセで…。そういうことのひとつひとつが、僕の中で「楽しいあの時代」として勝手に変換されて頭の中にインプットされています。そしてその象徴が「街角のカフェ」なのです。このアルバムはその「街角のカフェ」が一曲目に入ってます。そして有名な「愛のオルゴール」はラストに入ってます。このアルバム、意外にいい曲ばかりです。

THE PERCY FAITH STRINGS/ Bouquet Of Love (1962)

イージーリスニングの雄、パーシー・フェイスです。とにかくアルバムが多いけれども、パーシー・フェイス・ストリングス名義のアルバムはすべて必聴でしょう。中でもこの「Bouquet Of Love」と1959年の「Bouquet」は天上の美しさ、心地よさ。極端に言えば、パーシー・フェイスはこの2枚だけでもOKです。それだけインパクトがある名盤。そんなわけで、この「Bouquet Of Love」なんですが、何と言ってもパーシー・フェイス自身が作った曲「Duet」。これほど心地良い曲が他にあるだろうか!!そして、これほどまでに気分よくなる曲が他にあるだろうか!(笑)この「Duet」という曲に関しては僕は世界の誰よりも気に入っているという自信があります。僕ほどこの曲を深く深く聴き、好む人間はたぶん他にいません。なんでこの曲がこんなにも好きなのか、実は自分でもよく分からないんですが、ラウンジの心地よさの象徴としていつのまにか僕の中に刷り込まれているのでしょうか。小学生、中学生の頃にラジオ番組「ジェットストリーム」を聞いて、行ったことのないアメリカあるいはヨーロッパの大都市に想像を膨らませていたときのあの感触…。「Duet」を聴くたびにこの感触が体中によみがえってくるのです。何度聴いても減ることなく感じるこの感触。僕にしか分からない感動ですが…(笑)。 

THE LOVE UNLIMITED ORCHESTRA (Barry White)/ Rhapsody In White (1974)

バリー・ホワイト一世一代の極上イージーリスニング。このアルバム、すべてはラストの名曲「愛のテーマ(Love's Theme)」へ向けての序曲のようになっているのが笑えま…いや、清々しいのです。この「愛のテーマ」、今聴いてもちっとも古くなってない。いかにも70年代的な音楽なのに古さが全く無いのは演奏とアレンジの見事さによるもの。そして70年代に小学生時代を送った僕なんかはこの曲が流れてくると、「大人の世界だ…」なんて気分になってしまうのです。ちらりと垣間見る大人の世界…、いまだにそんなイメージなのがちょっと不思議です。昔はこの手のイージーリスニングが頻繁に流れていたんですよね…。A-2の「ラプソディ・イン・ホワイト」はテレビ番組「ウィークエンダー」のテーマ曲として使われていたので、こちらも比較的有名。それにしてもこのアルバムはいい曲ばかりですね。A-4「恋がやって来る」なんかもストリングスの使い方のセンスが光ってとてもイイ感じです。また、バックの演奏に焦点を当てればソウル・フュージョンとしても聴けるほどの充実した演奏内容です。デヴィッド・T・ウォーカー他のスタジオ職人達の技にも注目。イージーリスニングとしては雰囲気が極上なのにもかかわらず70年代的ほのぼの感があるので、ホテルのラウンジ、羽田空港JALラウンジ、「いなげや」の食品売り場、経堂の駅前商店街のBGM…等等、どんなところでも使えそうです(笑)。ただ、N.Y.のグランド・ハイアット・ホテルのラウンジのような本格的(?)なところには似合わないかも(笑)。

HARB ALPERT & THE TIJUANA BRASS /Greatest Hits ・Best Selection
 

ハーブ・アルパートはあまりにもいい曲がありすぎるのでベスト盤が楽しいかもしれない。とにかく70年代~80年代にかけてのラジオでの使用率が本当に高かった。ベスト盤聴いてると昔どこかで聴いたなあ、なんて曲ばかりなのだ。いちばん有名なのはオールナイトニッポンで使われた「ビター・スウィート・サンバ」かもしれないけど、「蜜の味」「スパニッシュ・フリー」「悲しき闘牛」「ティファナ・タクシー」などのヒット曲をはじめ、なんで知ってるんだろう?って ものばかりなのがハープ・アルパートの凄いところ。ある意味ポール・モーリアとともにポップなイージーリスニングの王者ともいえる存在か。ところで、ハーブ・アルパートを聴くと買い物がしたくなるのは僕だけだろうか(笑)? 

Mitch Miller and The Gang(ミッチ・ミラー合唱団)/決定盤ゴールドディスク

ミッチ・ミラー合唱団 の「史上最大の作戦(The Longest Day)」。とにかくこれ聴くと意味も無く体中にパワーがみなぎってくるのです。ハイになるのです。気分が高揚してくるという意味では「猪木ボンバイエ」以上(笑)。もし僕がプロレスラーだったら絶対にこれをテーマ曲にする。ヒョードルだろうがタイガー・ジェット・シンだろうがひとひねりって気になってくる(笑)。ところでミッチ・ミラー合唱団には「史上最大の作戦」以外にも素晴らしいものが沢山ありまして、たとえば「ユー・アー・マイ・サンシャイン」。この曲をこれほどまでに格好良く歌ったものは無いでしょう。間抜けな歌詞の曲もこれほど勇壮に歌われると何やら別の曲のように感じてしまいます。また、「大脱走マ-チ」もまた「史上最大の作戦」と同様に非常に気分が高揚してしまうアッパーな曲。ミッチ・ミラーとマーチとは相性がいいようです。マーチといえば「クワイ河マーチ」も素晴らしい!とはいえやっぱりこの「サル・ゴリラ・チンパンジ~」はなんだか小学校の運動会気分です…(笑)。ちなみにこの曲はミッチ・ミラーのバージョンが一番有名。「テキサスの黄色いバラ」や、ミッチ・ミラーのテーマ曲ともいえる「シング・アロング」も本当にイイ!このレコード、中学生のときに最初に聴いたんだけど、年とともに違う印象になってくる不思議盤です。ところでミッチ・ミラーという人はもともとオーボエ奏者として活躍していた人で、あのパーシー・フェイス・オーケストラをバックにソロを取ったLPなんかもあります。また、チャーリー・パーカーのウィズ・ストリングスのバックでもスタジオ・ミュージシャンとしてオーボエ吹いています。

AMERICAN LOVE THEMES '81(アメリカン・ラヴ・テーマ20/エデンの東・ある愛の詩)/フェランテ&タイシャー、アル・カイオラ、他

僕が中学1年生の頃のある日、父親がレコードを3枚くらい買ってきました。そのうちの1枚がこれ。昔はこの手のイージーリスニングのレコードって沢山あったんですよね。80年代になってコストのかからない打ち込みやシンセなどが一般化するようになってから手間ひまのかかるイージーリスニングは徐々に消えていったように思います。このアルバムはフェランテ&タイシャーやアル・カイオラ・オーケストラなどが映画音楽を演奏したものを集めたオムニバス盤。60年代~70年代の音源の寄せ集め。僕はこれでフェランテ&タイシャーに目覚めました。「シャレード」「ムーン・リヴァー」「酒とバラの日々」…など、ダブル・ピアノのフェランテ&タイシャーは他に似るものがないほどに個性的。ピアノ系のイージーリスニングとしては心地よさの点でナンバーワンです。また、このアル・カイオラ・オーケストラの名演も見逃せません。「シャドウ・オブ・ユア・スマイル」「夏の日の恋」などは本当に絶品。特に「シャドウ・オブ・ユア・スマイル」に関しては今だにこのバージョンを超えるものに出会っていません…。

ファースト・ナショナル・シティ・バンド/マーチ・ベスト(RCA/1972)

A:1.Stars And Stripes Forever 2.The Thunderer 3.high School Cadets 4.Semper Fidelis 5.Hands Across The Sea 6.Fairest Of The Fair 7.Liberty Bell
B:1.Gunkan march 2.Kimigayo march 3.Alte Kameraden 4.Under The Double Eagle 5.Anchors Aweigh 6.marching Through Georgia 7.Washington Post

このレコードがあったから今の自分があるのです。僕の基礎です。小学生の頃の愛聴盤。小学4年生くらいまで熱心に聴いていたでしょうか。文字通りボロボロになるまで聴いてました。盤面なんて本当にボロボロです。小さいポータブルのレコードプレーヤーで、飽きることなく何度も何度も聴いてました。とにかくこのレコードが大好きで、頭の中にもこれらのマーチが流れていたわけです。いつも頭の中にマーチが流れるオメデタイ小学生だったんです(笑)。だもんで、今だにマーチといえばファースト・ナショナル・シティ・バンドが基本。バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルのマーチの素晴らしいアルバムがありますが、僕なんかはそれ聴いてもどうもシックリ来ない。「ワシントン・ポスト」なんてただ早いだけでコクが無いし「双頭の鷲の旗の下に」も何だか分厚いだけでグルーヴ感に欠ける。やはりファースト・ナショナル・シティ・バンドの演奏でなければ燃えないのであります。「旧友」「錨を上げて」「ワシントンポスト」「君が代マーチ」…、どれもこれも本当に素晴らしい。そんなわけで、このアルバムに関しては客観的な判断は出来ません。名盤なのか駄盤なのか、はたまた珍盤なのか…。でも、このレコード、僕の心のいちばん奥の奥にしっかりと刻み込まれているのです。 

ポール・モーリア/ラブ・サウンド・リフレクションズ

イージーリスニングといえばポール・モーリア。「オリーブの首飾り」や「恋は水色」なんかは知らない人なんて居ないでしょう。今やすっかりギャグになってしまったこれらの曲も、70年代にはそれなりにかっこよかったんです(笑)。小学生の頃、学校の給食の時間にいつも校内放送で音楽の先生がリクエスト番組みたいな放送をやってました。もちろんリクエストするのは小学校の児童。といっても歌謡曲の類は無しで、主に映画音楽やクラシック、そしてイージーリスニングでした。田中星児の「ビューティフル・サンデー」なんかもよく流れました(笑)。僕は小学3年生の頃、何故か「オリーブの首飾り」が大好きで、学校の廊下にあったリクエストボックスに「オリーブの首飾り」と書いた紙を入れていたわけです。友達にも「オリーブの首飾り」へのリクエストを強要するほどの熱の入れよう。で、「オリーブの首飾り」が1位になると(順位も発表してた)本当にうれしく、給食を食べながらこのソフトなラテン的リズムに聞き入っていたのです。この当時(70年代)には本当にカッコイイ曲に聴こえたんだけどなあ…。いつの頃からか手品のBGMとして一般化してしまったようで…。そんなわけで、このアルバム、小学3年生のときに好きだった「オリーブの首飾り」が冒頭に入ってます。これまた昔父親が買って来たレコードです(ちなみに父親は「シバの女王」が好きでした)。ポール・モーリアのこの手のベスト盤は昔からいろいろと出てて、CDでもいろんな種類のものが出ていますが、絶対に80年くらいまでの音源を聴くべきです。セルフ・カバー音源やライブ音源なども沢山出てますが(iTuneなどではこれらの新しいバージョンが主流)、オリジナルの70年代音源の方が内容も雰囲気もぜんぜん上。まあ、普通のCDのベスト盤だったらオリジナル音源でしょうが…。また、このアルバムには入っていないけど「思い出のランデブー」は隠れた名曲。

NASU ORGEL MUSEUM : THE SOUND OF ANTIQUE MUSIC BOX , Regina-Dragon-

那須にオルゴール美術館というのがあって、そこには19世紀のスイスやドイツなどの本格的オルゴールがたくさんあり、順番に聴かせてくれるのです。僕は何度か行ってますが、あまりの美しい音に驚いてしまいます。オルゴールといってもちょっとした家具のような風貌で、とにかく大きい。タンスよりでかい。録音機が無かった時代、ヨーロッパではこういうオルゴールで音楽を楽しんでいたんですね。そんで、このCDにはレジーナ27”ドラゴン”という1898年製の名オルゴールの音が収められています。曲が始まる前の、ディスクのギギィ~という音まで入っていて、臨場感も抜群。ワグナーの曲などが入っているんですが、コロコロと鳴り響く美しい音色に本当に癒されます。本物のオルゴールの音なんて、とても貴重ですね。ちなみにこのCD、那須オルゴール美術館でしか売ってません(たぶん)。

MANTOVANI AND HIS ORCHESTRA /MANTOVANI WALTZ ENCORES(マントヴァーニ・オーケストラ/ワルツ・アンコール)(1955)

パーシー・フェイスには「夏の日の恋」があり、ポール・モーリアには「恋は水色」がある。そしてマントヴァーニには「シャルメーヌ」がある…。「シャルメーヌ」には一般のイージーリスニングには無いような独特の品がありますね。西武・東武ではなく、三越・伊勢丹って感じか。あるいは丸正ではなく成城石井。…まあ、分かりづらい例はどうでもいいとして、とにかく「シャルメーヌ」はカスケイディング・サウンドの究極ともいうべき傑作。大音量で聴いてると軽くトリップ出来そうです。あんまり豪華なのでまるで高級ホテルのラウンジカフェにでも居るかのような気分になってきます。でも豪華さも度が過ぎると何だか近所のスーパーにでも居るような気分になってくるってこともある…。そして、そこがマントヴァーニを大好きな理由だったりする。なんか、お高くとまっていないというか、ラジオが似合うというか…。ところでこのアルバム、1955年の作品で、シングルのミリオンセラーを5曲も連発したという名盤。ワルツ集にもかかわらずヨハン・シュトラウスが1曲も無いってところに凄みを感じてしまいます。

ワルター・ワンダレイ/サマー・サンバ(Rain Forest)(1966)

中学生の頃にFM東京のジェットストリームをダビングしたカセットテープがいくつか残っていて、そのうちのひとつにワルター・ワンダレイが何曲か入っています。番組の中でアルバム特集コーナーがあって、ワルター・ワンダレイのアルバムを取り上げてたんですね。そのカセットテープを何度も聴いたっていうわけでは無いんだけれど、どういうわけかワルター・ワンダレイのチープなオルガンの音色に妙な懐かしさを感じるのです。ジェットストリーム以前にもどこかでワルター・ワンダレイを聞いたのか、あるいはどこかのデパートとかスーパーとかで流れてたのか…。いや、ひょっとするとジェットストリームでワルター・ワンダレイが頻繁に流れていたのかもしれません。このアルバムはワルター・ワンダレイの作品の中でもズバ抜けて素晴らしい内容で、昔からボサノバの定番として人気があります。ジャズやフュージョンとしても人気があるけど、ここはあえてイージーリスニングとして紹介したい。僕はこのアルバムを本当によく聴いてた時期があって、それこそ体に染み込むほどによく聴きました。このなんとも言えないショボいオルガンの音色が落ち着きます。パイプオルガンのような本格的な音ではなくエレクトーンのようなチープな音の方に反応してしまうってのはなんなんだろう?やはり子供時代にどこかで流れていたBGMなどがこういった趣味の原点なんでしょうか?(笑) 


NORTH SOUND /COUNTRY NATURALLY

大学生のときに入ってたテニスサークルの合宿で某高原に行き、コテージというかペンションというか、そんな所に泊まりました。総勢70人くらいだったので一部屋5人ずつくらいで森の中にあるいろんな山小屋風の建物に分散して泊まりました。で、朝食のときだけ大きな山小屋みたいな食堂に集まって食べるんですが、そのときの気持ち良さったらなかった。今でもあのときの気持ち良さを超えるほどの気持ち良さは味わっていないと言えるほど。山の森の中の早朝、ちょうど太陽が出て来た頃、清々しい空気とパンの匂い…。そこでたまたま流れていたBGMがリンダ・ロンシュタットの「HEART LIKE A WHEEL」(1974年)。これがまたこの光景にあまりにもピッタリだった(笑)。このリンダ・ロンシュタットのアルバム、全編カントリーです。このときからカントリーに対する僕のイメージが決定してしまいました。山の森の早朝の空気…、これがカントリー・ミュージック(笑)。一般的なイメージからはちょっとズレているかもしれないけど、僕にとってはカントリーはひたすら気持ちの良いものとして印象づけられてしまいました。おかげで今だにカントリーを聴くと気分良くなってしまいます。さて、このアルバム。1990年代にリラクゼーション・ミュージックとして自然音の CDや自然音にアコースティック音楽をかぶせたような安っぽいCDがたくさん出ましたが、このNORTHSOUNDのシリーズもその一環のうちのひとつ。がしかし、このCDはちょっと違う。カントリー・ミュージックのインスト集です。ちゃんとフィドルとスティール・ギターが入ってて本格的です。アメリカではカントリーミュージックは最もポピュラーな音楽なので、こういった企画物が出てくるんでしょうが、カントリー大好きな僕なんかには本当に嬉しいアルバムです。リンダ・ロンシュタットもカバーしてた「I Fall To Pieces」なんかも入ってます。元々リラクゼーション・ミュージックとして作られたアルバムなので、変にロックっぽい所もなくて心地よさは抜群。このCDを聴いてリラックスする時間は本当に豊かな気分になります。昔のあの山小屋の早朝の空気がよみがえってきて、心底リラックスしてしまいます。


文:信田照幸


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