SAX /その4


RICKY FORD / Manhattan Plaza (1978/muse) 

リッキー・フォード(ts)オリヴァー・ビーナー(tp)ジャッキー・バイアード(p)デヴィッド・フリーゼン(b)ダニー・リッチモンド(ds)

スピリチュアル・ジャズっぽいジャケットを見ると聴く気が失せるけど中身は気合いの入った2管ハードバップ。60年代ブルーノート的なオーソドックスさではあるものの、ミンガス・グループ出身のリッキー・フォードだけあって熱いソウルを感じます。ジョー・ヘンダーソンにやや似ている感じです。B-1なんかはどうもミンガスのレコードを聴いてるかのような錯角に落ち入りますが、これはドラムのダニー・リッチモンドのせいか。ミンガス・グループ以外のところで聴くとかなりの個性派ドラマーであることが分かります。リッキー・フォードの師匠ジャッキー・バイアードのプレイも一風変わってて面白い。

Sonny Stitt with the New Yorkers (1957/roost)

ソニー・スティット(as)ハンク・ジョーンズ(p)ウェンデル・マーシャル(b)シャドウ・ウィルソン(ds)
たとえばこのアルバムの翌年のワンホーンのアルバムのアーゴ盤「ソニー・スティット」にしてもそうなんだけど、スティットは何故だかドラムとベースに恵まれなかったように思います。もう少し個性の強いバックが居たならばこのアルバムにしても58年の「ソニー・スティット」にしても、ペッパーの「ミーツ・ザ・リズムセクション」とは言わないまでもマクリーンの「4、5&6」ばりの大衆的人気も獲得出来たのではないか、などと思うのですが…(言い過ぎか?)。だいたいA-4のチェロキーでのバックの単調さはなんなんだ!?B-1での工夫のないドラムはなんなんだ…!?スティットのワンホーンはたぶんルー・ドナのワンホーンより人気がない。それはスティットがメカニカル・パーカーだからという理由ではなく、単にバックに恵まれていなかったからだ、…とは僕の勝手な妄想か。ずっと東海岸で活動していれば状況は違ってたんでしょうが…。まあ、何はともあれこのアルバムはスティットのスカッとする切れ味鋭いプレイが満載で、お腹一杯サックスの音に浸れます。

JACKIE McLEAN /Live At Montmartre (1972/steeplechase)

ジャッキー・マクリーン(as)ケニー・ドリュー(p)ボ・スティーフ(b)アレックス・リール(ds)

スティープルチェイス発足第1弾として発売されたのがこのアルバム。マクリーンにとっては実に4年8ヶ月ぶりとなったアルバム。ジャケの顔が一気にオッサン顔になってます。そういえばこの頃のバーニー・ケッセルと似たような顔ですね…。それはそれとして、このアルバム、なんの仕掛けもないストレートなワンホーンの快作。音が出た瞬間にマクリーンだって分かる独特な音色とともに、マクリーンの紡ぎ出す旋律もこれまた独特。この個性の塊みたいなアーチストを聴くにはやはりワンホーンが一番。このアルバムと前作との間にはかなりのブランクがありますが、これを聴くかぎりではマクリーンはぜんぜん変わってません。あの熱いマクリーンです。A面B面合わせて4曲。ひとつひとつの曲が長いためマクリーンのソロの組み立てをじっくり味わうことが出来ます。所々ソロがプツっと途切れてマクリーンがバックの音を聴き、その音をふまえてまたソロに入るという所があってりして…そういう所が実にリアル。

HANK MOBLEY / Soul Station (1960/blue note)

ハンク・モブレー(ts)ウィントン・ケリー(p)ポール・チェンバース(b)アート・ブレイキー(ds)

なんと言ってもブレイキーが凄い。実は僕はこのアルバム、ブレイキーが聴きたくて手に取ります。曲ごとに様々な小技を決めるブレイキー。ブレイキーのドラムというのは豪快さと同時に、物凄く繊細なドラム。このアルバムではそこの所がよく分かります。ごく普通の4ビート曲なのにシンバル、ハイハットの音色の使い分けが多様なので全く飽きることがない。オカズにしたってカッコよくひと工夫。スネアの音色にも気を使っているのが良く分かる。そして、いつもそうだけど徐々にさり気なく盛り上げていく。そしてそれにつられてさらに乗りを良くするモブレーとケリー…。名盤の裏には必ず素晴らしい名脇役がいるということか。

CANNONBALL ADDERLEY / Cannonball Takes Charge (Riverside/1959)

キャノンボール・アダレイ(as)ウィントン・ケリー(p)ポール・チェンバース(b)ジミー・コブ(ds)
take5-9はパーシー・ヒース(b)アルバート・ヒース(ds)に替わる。

50年代の、特にこのアルバムまでのキャノンボールはとにかく大好き。この数カ月後の「イン・サンフランシスコ」あたりから例のファンキー節になっていってしまいますが、僕はそれ以前のパーカー派アルトとしてバリバリ吹いてた時代に思い入れが強い。パーカー派とはいえスティットにしてもソニー・クリスにしてもそれぞれパーカーとは全く違った個性があるように、このキャノンボールもこれまた個性の塊みたいな人。ブルース・スケールを多様した流麗なバップ・スタイル。「イン・シカゴ」やポール・チェンバースの「ゴー」、マイルスの「マイルストーンズ」などで見せた圧倒的なアルトがこのアルバムでも健在。おまけにワンホーン!50年代のキャノンボールがワンホーンだけで通したアルバムというのは実は珍しい。それだけに貴重なアルバムでもあります。ちなみにケリー、チェンバース、コブとのテイク(1-4)は、マイルスの「カインド・オブ・ブルー」の約1ヶ月後の録音です。

OLIVER NELSON / The Blues And The Abstract (impulse/1961)

オリヴァー・ネルソン(as,ts)エリック・ドルフィー(as,fl)フレディ・ハバード(tp)ジョージ・バーロウ(bs)ビル・エヴァンス(p)ポール・チェンバース(b)ロイ・ヘインズ(ds)

主役がオリヴァー・ネルソンであることなんてすっかり忘れてしまうアルバムなわけですが、それだけ全体がまとまっているということか。オリヴァー・ネルソンのアレンジの素晴らしさ故でしょう。個々のプレイを見てみると、特にハバードの好演が光ってます。また、ドルフィーはやっぱり浮いている(笑)。だいたいドルフィーってのはどこ行っても浮いてるんだけど、やっぱりここでも浮いている。皆と程よくマッチしているのはA-1のフルートくらいか。とはいえドルフィーのサックスが無ければこのアルバムの魅力も半減だったかも。不均衡ぎりぎりの所でバランスを保つ、といういつものドルフィーの感触がたまらない。

LEE KONITZ with WARNE MARSH (1956/Atlantic)

リー・コニッツ(as)ウォーン・マーシュ(ts)サル・モスカ(p)ビリー・バウアー(g)オスカー・ペティーフォード(b)ケニー・クラーク(ds)ロニー・ボール(p)

トリスターノ系がビバップほどの大衆性を得られなかったのは、その言語のあまりの抽象性にある。ビバップのように「限られた枠内で言い切る」のを聴くというよりも、どこか覚えたての外国語でも聞いているかのような奇妙な感触があるのだ。そしてコアなジャズファンはその奇妙さに惹かれることになる。トリスターノの「レニー・トリスターノ」やコニッツの「サブコンシャスリー」などはそのトリスターノ派のエッセンスが詰まった必聴盤。さて、このアルバムはコニッツとマーシュ2人の双頭リーダー作。録音は1956年。パーカーが死んだ翌年に録音されたアルバム。上記の2つのアルバムに並ぶウルトラ級の名盤。この頃になるとビバップもハードバップへと形を変え、トリスターノ派クールも親分トリスターノ以外は若干丸みを帯びた形へと変貌。しかしながらバップほどの分かりやすい変化は無い。基本的にはやや聴き易い形になったかな、という程度の変化。このアルバムもかつての他を寄せつけないような氷の世界ではなく、なごやかな雰囲気のものになっている。とはいえそれはテーマ部だけで、アドリブパートになると一気にあの世界へと突入。バップのような聴き慣れたフレースが全然出て来ないってのが実に快感。ところで、チャーリー・パーカーがレニー・トリスターノとセッションしている音源があるのだが(「BIRD'S EYES 1/4」に収録されている。メンバーはパーカー、トリスターノ、そして新聞紙をブラシでたたくケニー・クラークの3人。)、そこでのパーカーのやけに神妙な吹き方がこのアルバムのコニッツやマーシュらに少し似ていて面白い。パーカーもトリスターノ派のフレーズを研究してたのだろうか。

SADAO WATANABE / One For You (JVC/2006)

渡辺貞夫(as)リチャード・ボナ(el-b)エティエンヌ・スタッドウィック(p,kbds)ナサニエル・タウンスレー(ds)ンジャセ・ニャン(per)
9曲目、4:30からの約2分間。この部分のリチャード・ボナのソロには吹っ飛びました。長年ジャズ聴いてると「なんだこりゃぁ!?」的な驚き(喜び)というのが無くなって来るわけですが、僕はこのソロに心底驚いた。物凄い。超高速ベースソロにユニゾン・スキャット。ベンソンもスリム・ゲイラードもビックリって感じか。早いだけならまだしも、このアイデアの豊富さにも仰天します。ジャコのドナ・リーの遥か上を行く驚きです。リチャード・ボナ、恐るべし。そんなわけでこのアルバム。99年のリメンブランス以来の一大傑作です。05年に日本で行われたBONA & SADAO というライブの音源。2000年の「SADAO2000」、03年の「ホイール・オブ・ライフ」につぐボナとの共演ですが、今回が一番しっくり来ます。バックのリズム隊もバシッと決まりすぎてるほど決まってます。2曲目なんか出だしからして驚異的。そして、ナベサダのサックスも冴えてます。ジャズをやってるときのナベサダはこれくらい煽られてるほうがイイんです。いつものようにゆる~く(実は僕はこれが結構好きなんだが…)吹いてると4ビートになったときにシマリがありませんから…。そんなわけでこのアルバム、うちではヘヴィーローテーション。外に出ても、よく行くスターバックスで流れてたりして(スタバと提携して売り出しているらしい)、どっぷりとナベサダの世界に浸かっております。

LEE KONITZ /The Real Lee Konitz (Atlantic/1957)

リー・コニッツ(as)ビリー・バウアー(g)ピーター・インド(b)ディック・スコット(ds) (2曲のみドン・フェララ(tp)が加わる)

コニッツのアルバム中最もグラフィカルでオシャレなジャケ・デザインの(モンドリアン的抽象に影響された画面分割が美しい)このアルバム。内容的には実に不思議な印象があります。ライブ録音なんだけど、どの曲も何故だかラストはフェイドアウトで編集されてます。B-2などは、まさに盛り上がってる最中にフェイドアウトしていくという不可解さ。が、これが意外に良い結果になっているんではないでしょうか。このアルバムの編集はコニッツ自身がやったそうなので、やはり狙ってやったことなのでしょう。全体の印象としては、やはり典型的なトリスターノ派クール。ひんやりとしてて、知的な印象もあります。ストック・フレーズには一切頼らず、瞬間瞬間に新しく音を生み出したような、そんな緊張感。普通のハードバップが肉体感覚で生み出されたのに対して、こちらは頭でひねくり出したという感じか。また、ピアノが居ない代わりにビリー・バウアーのギターが入るというのもまた独特の知的雰囲気の原因のひとつ。ソニー・スティットやソニー・クリスなどの熱狂的なものを聴いた後に聴くとホっと一息つける、まさにチルアウトなアルバム。

SONNY STITT/ Personal appearance (verve/1957)

スニー・スティット(as,ts)ボビー・ティモンズ(p)エドガー・ウィリス(b)ケニー・デニス(ds)
スティットという人はうますぎるのだ。端整に吹きすぎるのだ。そつがないのだ。破綻が一切ないのだ。だから人間味が薄いかのように感じてしまうのだ。アーチストというより先生タイプだろうか。同じパーカー派でテクニシャンのソニー・クリスなんかは過剰なコブシ回しによって人間味を獲得しているのに、スティットはテクのゴリ押し一辺倒。しかしながら、この圧倒的テクによってビバッパーとしてパウエルらと激闘(?)を繰り広げたんだから凄いとしか言いようがない。人間味だとかなんだとかをすべて吹き飛ばすインパクトがある。このアルバムはハードバップ全盛の時代にわざわざビバップで勝負に出た1枚。というか、スティットは生涯ビバッパー。ワンホーンで猛然とバリバリ吹きまくる姿は、2年前に亡くなったパーカーへ向けて吹いているかのように聴こえるのだが…。ところで、このアルバムはベースの音がやたらと大きくて、ちょっと快感。ついつい音量を上げてしまいます。なんでこんなにベースの音がでかいんだかよく分かりませんが、スティットのアルバムはどれも似たようなもんなので、これくらい特徴的な方が記憶に残っていいのかも…。

JAN GARBAREK /KEITH JARRETT/PALLE DANIELSSON/JON CHRITENSEN /Belonging (ECM/1974)
ヤン・ガルバレク(ts)キース・ジャレット(p)パレ・ダニエルソン(b)ヨン・クリステンセン(ds)

オーネットのパロディのようなB2がおもしろい。ガルバレクの吹き方までそっくりだ(笑)。それはそうと、このアルバムはヤン・ガルバレクをはじめとするヨーロッパ勢にキースが合流したもの。ガルバレクらの冷ややかさとキースの土臭さとがうまい具合にブレンドされて独特の雰囲気を醸し出している。キースのアメリカン・カルテットでの乾いた音と比べると、ECM(マンフレード・アイヒャー)がいかに独自の音を作り出しているのかが分かって興味深い。

SADAO WATANABE / Sadao & Charlie Again (JVC/2006)

渡辺貞夫(as)チャーリー・マリアーノ(as)ボブ・デーゲン(p)ディータ・イルク(b)ビル・エルガート(ds)
ナベサダ、今年(2006年)2枚目となるアルバム。録音は昨年(2005年)の12月でナベサダ73歳、チャーリー・マリアーノが83歳(!)。毎年やってるナベサダのクリスマスコンサートでの録音です。チャーリー・マリアーノのヨレ具合がちょうどいい感じで実に面白いのですが、それ以上にナベサダのサックスの独自性にヤラレます。現在ではうまいプレイヤーなんてのはそれこそ掃いて捨てる程たくさんいるわけで、新宿あたりの路上で演奏してるようなプレイヤーだって意外にうまかったりするわけです。でも、うまいだけの演奏なんてのは2~3回くらい聴けば「ふーん」って感じで自分の中を通り過ぎていってしまいます。うまいだけじゃなくて独自の音を聴きたい。そのミュージシャンならではの個性的な音を聴きたい。そういう音こそが何かを感じさせてくれます。ナベサダって人は、フュージョンだろうがビバップだろうがブラジル音楽だろうが、何を吹いてもナベサダ色に染め上げてしまう。ナベサダだけの音というのを持っています。このチャーリー・マリアーノとの双頭クインテットでは、珍しくラフなJAM感覚を織り交ぜながらも、すっかりナベサダ音楽にしてしまっているのが凄い。重くてゴツゴツしたマリアーノの音とは対照的な、ナベサダの軽やかな音…。この音はちょっとクセになります。ビル・エルガートの工夫に満ちたドラムも聞きごたえアリ。ところでこのライブの1年後、つまり今年のナベサダのクリスマスコンサートについ先日行ってきたのですが、これもまた素晴らしくよかったです。ハンク・ジョーンズ・トリオ(ds はオマー・ハキム、 bはデヴィッド・フィンク)とのセットと、ステファン・スコット・トリオ(ds,bは同じ)のセットの2本立てでした。

JOHN COLTRANE/ PAUL QUINICHETTE��/ Cattin' with Coltrane and Quinichette (Prestige/1957)

ジョン・コルトレーン(ts)ポール・クイニシェット(ts)マル・ウォルドロン(p)ジュリアン・ユール(b)エド・シグペン(ds)

「ブルー・トレイン」の勢いも無ければ「ジャイアント・ステップス」の緊張感も無い、なんともほのぼの~としたアルバム。しかしそこが普段着のセッションぽくて良かったりする。滑らかで古風なクイニシェットとたどたどしく試行錯誤のコルトレーンとの対比が面白い。バトルやチェイスという言葉がぜんぜん似合わないのはクイニシェットの力の抜け具合によるものか、それともエド・シグペンの物静かさがそう感じさせるのか。所々ソロでコルトレーンがさりげなく挑発してるように聴こえるのは贔屓しすぎか。しかしそれもクイニシェットには暖簾に腕押し糠に釘。スケールの大きさを感じさせます。 


JACKIE McLEAN / Jackie's Pal (Prestige/1956)

ジャッキー・マクリーン(as)ビル・ハードマン(tp)ポール・チェンバース(b)マル・ウォルドロン(p)フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)

なんとも爽やかな2管アルバム。「4,5&6」のつぎにあたるマクリーンのオリジナル・アルバムです。ジャケにわざわざ「introducing BILL HARDMAN」なんて書いてあることから、ビル・ハードマンへの期待感みたいなものが感じられます。マクリーンもハードマンも勢いがあって、おまけにリズムセクションもノリがいいもんだから、聴いてるほうも自然にのってくる。フィリー・ジョーとチェンバースはちょうどマイルス・グループに居た時代。このアルバムも同時代のマイルスのアルバムに負けぬほどの内容です。

LEE KONITZ / LONE-LEE (1974/Steeple Chase)

リー・コニッツ(as)

リー・コニッツがサックス・ソロだけで作り上げたアルバム。1曲目が38:41で2曲目が17:47。ずーっとソロで吹いてるので途中ダラケたりシャキーンとしたりといった波があります。サックス・ソロとはいってもエヴァン・パーカー等のような完全フリーってわけじゃなく、ちゃんと和音進行があったりするのでそれなりに安心感のある音楽となっています。40年代~50年代のコニッツのカミソリの刃のような切れ味とはまた違ったリラックス・ムード満点の傑作。 

STANLEY TURRENTINE / Up At Minton's Vol.2

スタンレー・タレンタイン(ts)グラント・グリーン(g)ホレス・パーラン(p)ジョージ・タッカー(b)アル・ヘアウッド(ds)

スタンレー・タレンタイン、グラント・グリーン、ホレス・パーランのコッテリした3人が揃えばやっぱりコテコテした内容になるわけですが、この時代はまだみんな新人なので何処か初初しい。グラント・グリーンはデビューしたばかりだし、ホレス・パーランだってまだまだ売り出し中の身分。タレンタインだってまだデビューして1年経っていない。そんなメンバーが集まれば必然的に新鮮なエネルギーに満ちるわけです。とはいえ、その演奏はなんだか老練さすら感じさせところが凄いというか何というか…。ライブハウスの雰囲気がよく出ていて時代の熱気みたいなものを感じます。

JACKIE McLEAN / McLEAN'S SCENE(new jazz/1956)

ジャッキー・マクリーン(as)ビル・ハードマン(tp)レッド・ガーランド(p)ポール・チェンバース(b)アーサー・テイラー(ds)マル・ウォルドロン(p)アーサー・フィップス(b)

ジャケがやけにカッコイイ。この頃のマクリーンはスタジオでいつも帽子をかぶっていたようです。ブルーノートのスタジオセッションでの写真でも帽子かぶっているし。オシャレです。アルバムの内容の方はといえばもちろん最上級のハードバップ。ビル・ハードマンとマクリーンとのコンビネーションも良く、勢いを感じます。B面ラストの物凄い早さのワンホーンのビバップは、前年に無くなったチャーリー・パーカーへの追悼なのでしょうか。なんだかそんな風に聴こえます。パーカーのフレーズをそのまま繋ぎ合わせたような怒濤のビバップです。

JACKIE McLEAN /JACKIE McLEAN & Co.(Prastige/1957)

ジャッキー・マクリーン(as)ビル・ハードマン(tp)マル・ウォルドロン(p)ダグ・ワトキンス(b)アーサー・テイラー(ds)レイ・ドレイパー(tuba)

50年代のマクリーンはどれも高水準で気分が浮き立ちます。このアルバムは比較的落ち着いた感じのプレイ、と言いたいところだけどレイ・ドレイパー入りのA面が何だか賑やかです。チューバがいるだけでみんなテンションが上がるというか…、いや聴いてる方がテンション高くなるのか…、どっちだろう(笑)。こういった脇役の飛び道具もたまには必要かもしれません(笑)。まれに主役自体が飛び道具ということもありますが(ドルフィーとか…)。

LEE KONITZ /Very Cool (verve/1957)

リー・コニッツ(as)ドン・フェララ(tp)サル・モスカ(p)ピーター・インド(b)シャドウ・ウィルソン(ds)

50年代のコニッツはどのアルバムも本当に充実していて甲乙つけがたいものばかり。テーマ部やアドリブパートがアブストラクトで覚えづらいからかもしれないけど、何度聴いても新鮮です。このアルバムはサル・モスカの好演も光ります。A-3のコニッツのソロで、珍しくソロが途中で破綻しそうになるところなんかは熱気を感じます。当たり前のことだけどクール派といえどもホットです。 

SERGE CHALOFF/ 4&6 (capitol/1955-56)

サージ・チャロフ(bs)ソニー・クラーク(p)ルロイ・ヴィネガー(b)フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)他

バリトンの迫力ある音でこれだけ滑らか且つバリバリと吹いてくれると本当に気持ち良い。マリガンよりダイナミックなのが魅力。パーカーの影響をモロに受けた人なのでやっぱりパーカー派バップなわけですが、キャピトルということもあってか(?)意外に端整で、破綻がありません。ウェストコースト特有のノリです。黒々としたアーシーさに胸焼けしてきたら、こういうもので清涼感を味わいます。A-3のボディ・アンド・ソウルはかつて油井正一先生が何かの本で絶賛していた名演。 

TOMMY TURRENTIEN / Tommy Turrentien Plus Max Roach Quintet (Time/1960)

トミー・タレンタイン(tp)、スタンリー・タレンタイン(ts)、ジュリアン・プリースター(tb)、ホレス・パーラン(p)、ボプ・ボスウェル(b)、マックス・ローチ(ds)

「ザ・スター」の兄貴だというのにリーダー作はこの一枚のみ。ブルーノート、アーゴ、ベツレヘム、タイムなどにサイドマンとして参加したアルバムが残されていますが、リーダー作がこれだけってのはやっぱ不遇だったとしか言いようが無い。だいたいこのアルバムにしても実質的にマックス・ローチのリーダー作みたいなもんだし…。とはいえなかなか良いのですよ、このアルバム。トミー・タレンタインの曲はキャッチーで哀愁があって、いかにもハードバップな風情。ホレス・シルヴァーやソニー・クラークの作る曲に通じるものがあります。演奏の方だってジャズメッセンジャーズやホレス・シルヴァー・クインテットにも匹敵するほどホット。いや、ある意味珍しいくらいの典型的ハードバップとでも言った方が的確かもしれない…。

JACKIE McLEAN / right now ! (blue note / 1965)

ジャッキー・マクリーン(as) ラリー・ウィリス(p) ボブ・クランショウ(b) クリフォード・ジャーヴィス(ds)
マクリーンのワンホーン作品の中でも特別光ってる作品。マクリーンはこのくらいのバランス感覚がちょうどいい。同じワンホーンの衝撃盤「レット・フリーダム・リング」(62年)あたりから始まるフラジオとフリークトーンでキィキィやるスタイルもそれなりに面白く聴けるけど、普段から落ち着いて聴けるのはこのアルバムあたり。そんなわけでこの作品ですが、まずクリフォード・ジャーヴィスのドラムがイイ。この勢い、このドタバタ加減、…サービス精神が旺盛なんでしょうか。とにかくこのドラムだけでも結構満足しちゃいます。「ワン・ステップ・ビヨンド」(63年)でのアンソニー・ウィリアムスを上回る快感。マクリーンはちょうどトンガッテた時代なだけに、やっぱり物凄い勢いです。50年代のマクリーンには無い鋭角な旋律がカッコイイ。また、モロ新主流派といった風情のラリー・ウィリスにも注目。ハービーやマッコイほどクドい主張はしないけど、アルバムの空気感を決めてるのはこのピアノかと…。

LEE KONITZ / Unaccompanied Live In Yokohama (無伴奏ライヴ・イン・ヨコハマ)(1996/ PSF Records )

リー・コニッツ(as)

コニッツのサックス・ソロのアルバムといえば1974年のスティープルチェイス盤「LONE-LEE」があるけど、このアルバムはそれ以来の22年ぶりのサックス・ソロ。僕はこちらの方が好きです。なんといっても音色がイイ。ライブ録音だからなのか、会場の空間から反射してくる音が自然なエコーとなって、とてもいい感じの音質になってます。ソロ内容の方もこれまた程よく落ち着きがあって、トリスターノ的メロディラインとバップとをミックスしたようなコニッツ独特のソロを堪能出来ます。最初にこれ聴いたときは、こういうのを待ってたんだよ!と嬉しくなってしまいました。ところで、サックスのソロ作品として一般的に有名なロリンズの「ザ・ソロ・アルバム」がありますが、どうも僕はこれもまた音質が気に入らないのです。音がいいとか悪いとかいうことじゃなくて、音の微妙なニュアンスのこと。もう少しマイクをどうにか出来なかったものか、と悔やまれます。音のニュアンスが気に入らないと、何度も何度も繰り返し聴くってことが無くなってしまうのだ(パーカーだけは別)。その点、このコニッツの作品は音質は僕の好みだし内容も素晴らしいので繰り返し聴けます。(何故だかオマケ的に2曲ほどギターとのデュオが入ってますが、ここだけカットして再発してくれないものか…。)

CANNONBALL ADDERLEY / Presenting Cannonball (1955/savoy)

キャノンボール・アダレイ(as)ナット・アダレイ(tp)ハンク・ジョーンズ(p)ポール・チェンバース(b)ケニー・クラーク(ds)

ケニー・クラークの「ボヘミア・アフター・ダーク」セッション(1955年6月28日)でデビューしたキャノンボールの初めてのリーダー作がこれ。1955年7月14日の録音。キャノンボールはパーカーの演奏を耳にするより以前に、ジョニー・ホッジス、ベニー・カーター、ジミー・ドーシーらに影響されたサックス奏法だったそうで、そこらへんがパーカー派の他のアーチスト達とは微妙に違う情感がある理由かもしれません。ホッジスのねばりつくような奏法とベニー・カーターの滑らかな語り口がパーカーのモダンなバップ語法と結びついて、キャノンボール独自のブルージーなスタイルが出来上がった、というわけでしょうか。60年代以降は例のファンキー時代になっていくわけですが、僕はそれ以前のスタイルのキャノンボールが好きです。60年くらいまでのキャノンボールは本当に最強!このアルバムの後のエマーシーとの契約がちょっと残念ですが、それでも50年代のものは全部聴く価値はあります。このアルバムが録音された55年にチャーリー・パーカーが亡くなってしまうわけですが、それに合わせるようにパーカー並みの音圧でバリバリ吹くキャノンボールが登場したというのも感慨深い。ちなみに、キャノンボールがマイルスのグループに加入するのはこの3年後の1958年。この年にはマイルスの「マイルストーンズ」だけでなくルイ・スミスのブルーノート盤にも顔を出し、リバーサイドからのリーダー作も沢山出すことになります。「サムシン・エルス」もこの年。このエマーシーの3年分の鬱憤を晴らすべく(?)、キャノンボールは58年から文字通りキャノンボール(火の玉)となって爆発。そんなわけでこのアルバム、デビュー当時からすでにスタイルが完成されてたことが分かります。基本的にここからぜんぜん変わってない。それくらい自分の音でスジを通す。マイルスのグループにいたときだってキャノンボールはこの音。ファンキー時代には曲が極端にバックビートを強調したものになったけれど、キャノンボールのソロに関してはやっぱり一緒。歌うように滑らかに、そしてブルージーに…。そういえば、ピアノのハンク・ジョーンズはパーカーの「ナウズ・ザ・タイム」(1952年)でもピアノ弾いてましたね。あちらの方でもこのアルバム同様地味な存在だったけど(笑)。


JOHN COLTRANE / Giant Steps (Atlantic / 1959)

ちょうどマイルスがモードをやりはじめたこの頃、コルトレーンはコードを限り無く複雑化した本作を発表。これまでのバップの四度進行ではなく短三度進行のコードチェンジ、ということだそうな。練習の鬼ならではの努力の賜物といったところでしょうか。あまりに複雑すぎて共演者がついて行けない場面もちらほらといった感じですが、ここから伝わる熱気はタダ事ではない。それまでのコルトレーンのフレージングと微妙に違うところもまた聴き所。セシル・テイラーのアルバムに参加したり、モンク・カルテットに加入したりと、常に変化しつづけていったコルトレーンの最初の頂点ともいうべき作品。ジャズ史の中でもちょっと別格。

John Coltrane 10 CD Box Set /blue Train (documents)

コルトレーンの10枚組廉価版CDボックスセットの内容のデータを曲ごとにひとつひとつ調べてみたところ、1956年5月から1957年11月までのセッションの一部を年代別に収録したものになってました。「Blue Train」や「Monk with Coltrane Live at Carnegie Hall」がまるごと入ってます。

■CD1■
1-4
Elmo Hope Sextet
Donald Byrd (tp) John Coltrane, Hank Mobley (ts) Elmo Hope (p) Paul Chambers (b) Philly Joe Jones (d)
May 7, 1956
(該当アルバム)
* Elmo Hope - Informal Jazz (Prestige PRLP 7043)
= Hank Mobley/John Coltrane - Two Tenors (Prestige)
= John Coltrane - 2 Tenors With Hank Mobley (Prestige)
= Elmo Hope - The All-Star Sessions (Milestone)

5
Sonny Rollins Quartet With John Coltrane
John Coltrane, Sonny Rollins (ts) Red Garland (p) Paul Chambers (b) Philly Joe Jones (d)
May 24, 1956
(該当アルバム)
* Sonny Rollins - Tenor Madness (Prestige)
* Sonny Rollins (Prestige)
* Sonny Rollins - Takin' Care Of Business (Prestige)

6-7
The Prestige All Stars
Al Cohn, John Coltrane, Hank Mobley, Zoot Sims (ts) Red Garland (p) Paul Chambers (b) Art Taylor (d)
September 7, 1956

(該当アルバム)
* The Prestige All Stars - Tenor Conclave (Prestige )
= John Coltrane - Tenor Conclave (Prestige)
* John Coltrane - On A Misty Night (Prestige)

■CD2■
1-2
The Prestige All Stars
Al Cohn, John Coltrane, Hank Mobley, Zoot Sims (ts) Red Garland (p) Paul Chambers (b) Art Taylor (d)
September 7, 1956

(該当アルバム)
* The Prestige All Stars - Tenor Conclave (Prestige )
= John Coltrane - Tenor Conclave (Prestige)
* John Coltrane - On A Misty Night (Prestige)

3-8
Tadd Dameron Quartet
John Coltrane (ts) Tadd Dameron (p) John Simmons (b) Philly Joe Jones (d)
November 30, 1956

(該当アルバム)
* Tadd Dameron/John Coltrane - Mating Call (Prestige)
* John Coltrane - On A Misty Night (Prestige)
* John Coltrane Plays For Lovers (Prestige)

■CD3■
1-5
The Prestige All Stars
Idrees Sulieman, Webster Young (tp -1/4) John Coltrane (ts) Bobby Jaspar (ts -1/4) Mal Waldron (p -1/4) Red Garland (p -5) Kenny Burrell (g -1/4) Paul Chambers (b) Art Taylor (d)
March 22, 1957

(該当アルバム)
* The Prestige All Stars - Interplay For 2 Trumpets And 2 Tenors (Prestige)
= The Prestige All Stars - Jazz Interplay (Prestige)
* Art Taylor - Taylor's Wailers (Prestige)
= The Prestige All Stars - Hard Cookin' (Prestige)
* Red Garland - Dig It! (Prestige)

6
The Prestige All Stars
Idrees Sulieman (tp) John Coltrane (ts) Tommy Flanagan (p) Kenny Burrell (g) Doug Watkins (b) Louis Hayes (d)
April 18, 1957

(該当アルバム)
* Tommy Flanagan/John Coltrane/Kenny Burrell - The Cats (New Jazz)
= John Coltrane/Kenny Burrell (Prestige)

■CD4■
1-3
The Prestige All Stars
Idrees Sulieman (tp) John Coltrane (ts) Tommy Flanagan (p) Kenny Burrell (g) Doug Watkins (b) Louis Hayes (d)
April 18, 1957

(該当アルバム)
* Tommy Flanagan/John Coltrane/Kenny Burrell - The Cats (New Jazz)
= John Coltrane/Kenny Burrell (Prestige)

4-8
The Prestige All Stars
John Coltrane (ts) Pepper Adams, Cecil Payne (bars) Mal Waldron (p) Doug Watkins (b) Art Taylor (d)
 April 20, 1957

(該当アルバム)
* John Coltrane - Dakar (Prestige)
* The Prestige All Stars - Prestige/Groovy Goodies, Vol. 2 (Prestige)
* Pepper Adams/Cecil Payne/Julius Watkins/Dave Amram - Modern Jazz Survey - Baritones And French Horns (Prestige)
* The Prestige All Stars - The Believer c/w Dakar (Prestige)

■CD5■
1-4
Mal Waldron Sextet
Bill Hardman (tp) Jackie McLean (as) John Coltrane (ts) Mal Waldron (p) Julian Euell (b) Art Taylor (d)
April 19, 1957

(該当アルバム)
* Mal Waldron - Mal-2 (Prestige)
= The Prestige All Stars - Jazz Interplay (Prestige)
= Mal Waldron - One And Two (Prestige)
* Mal Waldron - The Dealers (Status)
* Various Artists - 25 Years Of Prestige (Prestige)
* John Coltrane - Wheelin' (Prestige)

5-7
John Coltrane Sextet
Johnny Splawn (tp -1/4) John Coltrane (ts) Sahib Shihab (bars -1,3,4) Mal Waldron (p -1/3) Red Garland (p -4/7) Paul Chambers (b) Albert "Tootie" Heath (d)
 May 31, 1957

(該当アルバム)
* John Coltrane - Coltrane (Prestige)
= John Coltrane - The First Trane (Prestige PR 7609)
= John Coltrane - More Lasting Than Bronze (Prestige)
* Various Artists - Modern Moods (Moodsville)
* Various Artists - Jazz Soul Of Cleopatra (New Jazz)
* John Coltrane Plays For Lovers (Prestige)
* John Coltrane - Lush Life (Prestige)
= John Coltrane - More Lasting Than Bronze (Prestige)
* John Coltrane - Time Was, Pt. 1&2 (Prestige) 


■CD6■
1
John Coltrane Sextet
Johnny Splawn (tp -1/4) John Coltrane (ts) Sahib Shihab (bars -1,3,4) Mal Waldron (p -1/3) Red Garland (p -4/7) Paul Chambers (b) Albert "Tootie" Heath (d)
 May 31, 1957

(該当アルバム)
* John Coltrane - Coltrane (Prestige2)
= John Coltrane - The First Trane (Prestige)
= John Coltrane - More Lasting Than Bronze (Prestige)
* Various Artists - Modern Moods (Moodsville)
* Various Artists - Jazz Soul Of Cleopatra (New Jazz)
* John Coltrane Plays For Lovers (Prestige)
* John Coltrane - Lush Life (Prestige)
= John Coltrane - More Lasting Than Bronze (Prestige)
* John Coltrane - Time Was, Pt. 1&2 (Prestige)

2
John Coltrane Trio
John Coltrane (ts) Earl May (b) Art Taylor (d)
NJ, August 16, 1957

(該当アルバム)
* John Coltrane - Lush Life (Prestige)
= John Coltrane - More Lasting Than Bronze (Prestige)
* John Coltrane - The Last Trane (Prestige)
* John Coltrane Plays For Lovers (Prestige)
* John Coltrane - I Love You c/w Lush Life (Prestige)
* John Coltrane - You Leave Me Breathless c/w I Love You (Prestige)

3-4
John Coltrane Sextet
Johnny Splawn (tp -1/4) John Coltrane (ts) Sahib Shihab (bars -1,3,4) Mal Waldron (p -1/3) Red Garland (p -4/7) Paul Chambers (b) Albert "Tootie" Heath (d)
May 31, 1957

(該当アルバム)
* John Coltrane - Coltrane (Prestige)
= John Coltrane - The First Trane (Prestige)
= John Coltrane - More Lasting Than Bronze (Prestige)
* Various Artists - Modern Moods (Moodsville)
* Various Artists - Jazz Soul Of Cleopatra (New Jazz)
* John Coltrane Plays For Lovers (Prestige)
* John Coltrane - Lush Life (Prestige )
= John Coltrane - More Lasting Than Bronze (Prestige)
* John Coltrane - Time Was, Pt. 1&2 (Prestige)

5-7
John Coltrane Trio
John Coltrane (ts) Earl May (b) Art Taylor (d)
August 16, 1957

(該当アルバム)
* John Coltrane - Lush Life (Prestige)
= John Coltrane - More Lasting Than Bronze (Prestige)
* John Coltrane - The Last Trane (Prestige)
* John Coltrane Plays For Lovers (Prestige)
* John Coltrane - I Love You c/w Lush Life (Prestige)
* John Coltrane - You Leave Me Breathless c/w I Love You (Prestige)

8
Thelonious Monk Trio
John Coltrane (ts) Thelonious Monk (p) Wilbur Ware (b)
April 16, 1957

(該当アルバム)
* Thelonious Monk - The Complete Riverside Recordings (Riverside)
* Thelonious Monk - Thelonious Himself (Riverside)
* Various Artists - Saxophone Revolt (Riverside)

9-10
Thelonious Monk Quartet
John Coltrane (ts) Thelonious Monk (p) Wilbur Ware (b) Shadow Wilson (d)
July, 1957

(該当アルバム)
* Thelonious Monk With John Coltrane (Jazzland)
= Thelonious Monk/John Coltrane - Monk And Coltrane (Riverside)
* Thelonious Monk With John Coltrane (Riverside)
* Thelonious Monk With John Coltrane (Riverside)

■CD7■
1-5
John Coltrane Sextet
Lee Morgan (tp) Curtis Fuller (tb) John Coltrane (ts) Kenny Drew (p) Paul Chambers (b) Philly Joe Jones (d)
September 15, 1957

(該当アルバム)
* John Coltrane - Blue Train (Blue Note)
* Various Artists - Blue Note's Three Decades Of Jazz 1949-1959 (Blue Note)
= Various Artists - Decades Of Jazz, Vol. 2 (Blue Note)
* Various Artists - The Best Of Blue Note, Vol. 1 (Blue Note)
* John Coltrane - The Ultimate Blue Train (Blue Note)
* Various Artists - Blue Trails: The Rare Tracks (Blue Note)
* John Coltrane - Moment's Notice, Pt. 1&2 (Blue Note )
* John Coltrane - Blue Train, Pt. 1&2 (Blue Note)

6-7
Mal Waldron Sextet
John Coltrane, Paul Quinichette (ts) Frank Wess (ts, fl) Mal Waldron (p) Doug Watkins (b) Art Taylor (d)
September 20, 1957

(該当アルバム)
* The Prestige All Stars - Wheelin' And Dealin' (Prestige)
= John Coltrane/Frank Wess - Wheelin' And Dealin' (New Jazz)
* Mal Waldron - The Dealers (Status)
* John Coltrane - Things Ain't What They Used To Be, Pt. 1&2 (Prestige)

■CD8■
1-4
Mal Waldron Sextet
John Coltrane, Paul Quinichette (ts) Frank Wess (ts, fl) Mal Waldron (p) Doug Watkins (b) Art Taylor (d)
September 20, 1957

(該当アルバム)
* The Prestige All Stars - Wheelin' And Dealin' (Prestige)
= John Coltrane/Frank Wess - Wheelin' And Dealin' (New Jazz)
* Mal Waldron - The Dealers (Status)
* John Coltrane - Things Ain't What They Used To Be, Pt. 1&2 (Prestige)

5-6
John Coltrane With Red Garland Trio
John Coltrane (ts) Red Garland (p) Paul Chambers (b) Art Taylor (d)
August 23, 1957

(該当アルバム)
* John Coltrane With The Red Garland Trio (Prestige)
= John Coltrane - Traneing In (Prestige)
= John Coltrane (Prestige)
* John Coltrane Plays For Lovers (Prestige)
* John Coltrane - You Leave Me Breathless c/w I Love You (Prestige)
* John Coltrane - Traneing In, Pt. 1&2 (Prestige)

■CD9■
1-3
John Coltrane With Red Garland Trio
John Coltrane (ts) Red Garland (p) Paul Chambers (b) Art Taylor (d)
August 23, 1957

(該当アルバム)
* John Coltrane With The Red Garland Trio (Prestige)
= John Coltrane - Traneing In (Prestige)
= John Coltrane (Prestige)
* John Coltrane Plays For Lovers (Prestige)
* John Coltrane - You Leave Me Breathless c/w I Love You (Prestige)
* John Coltrane - Traneing In, Pt. 1&2 (Prestige)

4-7
Red Garland Quintet
Donald Byrd (tp) John Coltrane (ts) Red Garland (p) George Joyner (b) Art Taylor (d)
November 15, 1957

(該当アルバム)
* Red Garland - All Mornin' Long (Prestige)
= Red Garland - Jazz Junction (Prestige)
* Red Garland - Soul Junction (Prestige)
= Red Garland - Jazz Junction (Prestige)
* Red Garland - High Pressure (Prestige)
* Various Artists - Soul Jazz, Vol. 1 (Bluesville) 


■CD10■
1-5
Thelonious Monk Quartet
John Coltrane (ts) Thelonious Monk (p) Ahmed Abdul-Malik (b) Shadow Wilson (d)
November 29, 1957

(該当アルバム)
* Thelonious Monk Quartet With John Coltrane At Carnegie Hall (Blue Note)

6-9
Thelonious Monk Quartet
same personnel
November 29, 1957

(該当アルバム)
* Thelonious Monk Quartet With John Coltrane At Carnegie Hall (Blue Note)


(文:信田照幸)


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